2023年10月21日 (土) 18時から木の根っこ連続勉強会、第4回目は「ヤングケアラーの抱える本質的課題とは」一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会代表理事、持田恭子さんを講師にお迎えし、西葛西図書館で開催いたしました。
シリーズ最後の研修会とあって、60名もの方々にご参加いただき満員御礼。共催してくださった社会福祉法人東京栄和会なぎさ和楽苑 池田施設長様からご挨拶を賜りました。

社会福祉法人東京栄和会なぎさ和楽苑 池田施設長

持田さんご自身のヤングケアラーとしての語りや、現在の活動の中で出会ったヤングケアラー当事者・家族の語りまで、幅広く支援者や関わりを持っている人の思いを教えていただきヤングケアラーへの理解を深めることができました。

「ヤングケアラーという自覚がなく、相談せず、助けを求めない」という認識は、日常生活の一部に家族を支えることがあり、ケアを負担と思われると家族に申し訳ないという思いからすると、自分のことを全面否定されているということになります。むしろ、家族のケアをしているのは自分ひとりだと思っているヤングケアラーに、ケアとは何かを説明してほしい。「家族のケアをしている人は、あなたひとりじゃない!」と伝えてほしいと強く話されていました。

一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会
代表理事、持田恭子さん

私たち支援者は、いきなり解決を求めるのではなく自分のことを話せるまで待つこと、ヤングケアラーとはなってはいけない存在ではなく誇らしいと思える社会、家族が他者を頼れる社会、そんな支え合う風土をつくっていくことにこれからも力を尽くしていきたいと思います。